
この橋は、ブリッジ回路の誘電損失を無視した場合、コンデンサの2つの値を比較する最も適切な方法を提供します。以下に示すのがデ・ソーティ橋の回路です。
バッテリーは1と4の端子間に接続されます。アーム1-2には未知の値を持つコンデンサーc1があり、図のように電流i1が流れ、アーム2-4には純粋な抵抗(ここでは非誘導性を仮定)、アーム3-4も純粋な抵抗で構成され、アーム4-1には既知の値を持つ標準コンデンサーが含まれています。
以下の式でコンデンサーc1の値を標準コンデンサーと抵抗の関数として導出しましょう。
バランス状態では、
これは、コンデンサーの値が以下の式で与えられることを意味します
バランス点を得るためには、r3またはr4の値を調整し、他の要素を変更せずにブリッジをバランスさせる必要があります。これが、ブリッジ回路のすべての誘電損失を無視した場合、コンデンサーの2つの値を比較する最も効率的な方法です。
次に、このブリッジのベクトル図を描いてみましょう。デ・ソーティ橋のベクトル図は以下の通りです:
未知のコンデンサーの電圧降下をe1、抵抗r3の電圧降下をe3、アーム3-4の電圧降下をe4、アーム4-1の電圧降下をe2とします。バランス状態では、2-4経路を通る電流はゼロになり、電圧降下e1とe3はそれぞれ電圧降下e2とe4と等しくなります。
ベクトル図を描くために、e3(またはe4)を基準軸として選び、e1とe2はe1(またはe2)に対して直角に表示します。なぜ直角になるのか?答えは非常に簡単で、そこにコンデンサーが接続されているため、位相差が90度になります。
このブリッジは単純で計算が容易という利点がありますが、不完全なコンデンサー(ここでの不完全とは誘電損失がないものではないことを意味します)に対しては正確な結果を与えないという欠点があります。したがって、このブリッジは完全なコンデンサーの比較にのみ使用できます。
ここで、デ・ソーティ橋を改良したいと考えています。我々は、不完全なコンデンサーに対しても正確な結果を与えるようなブリッジを求めています。この改良はグローバーによって行われました。改良された回路図は以下の通りです:
ここでは、グローバーはアーム1-2と4-1にそれぞれ電気抵抗r1とr2を導入しました。これにより誘電損失を考慮に入れることができます。また、彼はアーム1-2と4-1にそれぞれ抵抗R1とR2を接続しました。未知の値を持つコンデンサーc1の式を導出しましょう。再び、同じアーム1-4に標準コンデンサーを接続します。デ・ソーティ橋で行ったように。バランス点で電圧降下を等しくすると、
上記の方程式を解くと、
これが求めたかった方程式です。
ベクトル図を作成することで散逸係数を計算することができます。上記回路のベクトル図は以下の通りです
コンデンサーc1とc2の位相角をそれぞれδ1とδ2とします。ベクトル図からtan(δ1) = 散逸係数 = ωc1r1および同様にtan(δ2) = ωc2r2となります。
式(1)から
両辺にωを掛けると

したがって、散逸係数の最終的な式は
したがって、一つのコンデンサーの散逸係数が既知であれば、しかし、この方法は散逸係数に対してかなり不正確な結果を与えます。
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