ノードは、2つ以上の回路要素が接続される点として定義されます。エッセンシャルノードは、3つ以上の要素が接続される特定のタイプのノードです。エッセンシャルノードは、回路解析において有用なノードです。
たとえば、以下の回路には合計7つのノードがあります。これらの7つのノードのうち、4つのエッセンシャルノードが緑色でマークされています。残りの3つの通常のノードは赤色でマークされています。

ブランチは、2つ以上のノードを接続する経路として定義されます。エッセンシャルブランチは、エッセンシャルノードを通過せずにエッセンシャルノードを接続する特定のタイプのブランチです。
つまり、エッセンシャルブランチは通常のノードを通るかもしれませんが、エッセンシャルノードを通ることはできません。これが混乱している場合は、以下の例を見てください。
以下の回路図には7つのエッセンシャルブランチ(B1からB7)があります。
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B3はエッセンシャルブランチであり、非エッセンシャルノード4(以前の図のノードラベルを参照)を通過します。
一方、エッセンシャルブランチB4とB5は異なるエッセンシャルブランチです。上部のノード(以前の図のノード2)と下部のノード(以前の図のノード7)の間にエッセンシャルブランチは存在しません。これらの中間にあるエッセンシャルノード(以前の図のノード3)があるためです。
したがって、エッセンシャルノードであるノード3は、大きなブランチを2つのエッセンシャルブランチに分割します。
エッセンシャルノードは、回路解析において非常に有用です。ノード解析では、エッセンシャルノードのみを使用して回路を解くことができます。
エッセンシャルノードの重要性を例を用いて理解しましょう。
この例では、ノード解析法を使用して回路を解きます。そしてこの方法では、エッセンシャルノードのみを使用します。

しかし、簡単な計算のために、多くのブランチと接続されているエッセンシャルノードを選択します。ここでは、ノードV3が基準ノードです。
n = 回路内のエッセンシャルノードの数
したがって、この回路を解くために必要な方程式の数はn-1=2です。
ノードV1での式;![]()
ノードV2での式;
これらの2つの方程式を解くことで、ノード電圧V1とV2の値を求めることができます。
エッセンシャルブランチは、メッシュ解析において有用です。以下の回路図を参考にしてください。
以下のように:
ブランチの総数は7
エッセンシャルブランチの総数は5(B1からB5)
エッセンシャルノードの総数は3(V1からV3)
したがって、この回路を解くために必要な方程式の数はb-(n-1)です。
この例では、この回路を解くために必要な方程式の総数は3です。