モータ保護リレーとは何ですか?
モータ保護リレーの定義
モータ保護リレーは、高電圧誘導モータの故障を検出し、故障部分を切り離すことで保護する装置です。
一般的な故障
モータは熱ストレス、一相欠落、接地障害、ショートサーキット、ロックロータ、ベアリング問題により故障することがあります。
高電圧モータ保護
高電圧モータ用のモータ保護リレーは、過熱保護、ショートサーキット保護、一相欠落保護、接地障害保護などの保護機能を提供します。
モータ保護リレーの特性
過熱保護
ショートサーキット保護
一相欠落保護
接地障害保護
ロックロータ保護
起動回数保護
リレーの設定には、CT比とモータのフルロード電流が必要です。各要素の設定は以下の通りです。
過熱負荷要素
この要素を設定するには、モータが連続的に動作しているフルロード電流のパーセンテージを特定する必要があります。
ショートサーキット要素
この要素の範囲は、起動電流の1〜5倍です。時間遅延も可能です。通常は起動電流の2倍で0.1秒の時間遅延で設定します。
一相欠落要素
この要素は、三相の電流に不均衡がある場合に動作します。これは不均衡保護とも呼ばれます。要素は起動電流の1/3で設定されます。起動中にトリップした場合は、パラメータが起動電流の1/2に変更されます。
接地障害保護
この要素は、星形接続CT二次側の中性線電流を測定します。この要素の範囲は、CT一次電流の0.02〜2倍です。時間遅延も可能です。通常はCT一次電流の0.1倍で0.2秒の時間遅延で設定します。モータの起動中にトリップした場合は、時間設定を0.5秒に上げることができます。
ロックロータ保護
この要素の範囲は、フルロード電流の1〜5倍です。時間遅延も可能です。通常はFLC(フルロード電流)の2倍で設定します。時間遅延はモータの起動時間よりも長くなります。「起動時間とは、モータが全速に達するまでの時間です。」
ホットスタート回数保護
ここでは、指定された時間内に許可される起動回数を設定します。これにより、モータへのホットスタートの回数を制限することができます。
高度なリレー機能
現代のデジタルリレーは、無負荷運転保護や温度監視などの追加の保護機能を提供し、モータの安全性を向上させます。
モータ保護リレーの回路図