直流電動機のダイナミックブレーキング原理
ダイナミックブレーキングでは、直流電動機を電源から切断した直後に、アーマチュアにブレーキ抵抗 Rb を接続します。このとき、モーターは発電機として機能し、ブレーキトルクを生成します。
ダイナミックブレーキング構成
ブレーキ動作を可能にする2つの接続方法があります:
個別励磁直流モーターのダイナミックブレーキングの接続図は以下の通りです:
機械が駆動モードで動作している場合。

個別励磁によるブレーキングを行う場合の接続図は以下の通りです。

自己励磁によるブレーキングを行う場合の接続図は以下の通りです。

ダイナミックブレーキング(レジスタティックブレーキング)原理
この方法はまたレジスタティックブレーキングとも呼ばれ、外部のブレーキ抵抗 Rb がアーマチュア端子間に接続されて電気ブレーキを行います。ブレーキング中にモーターが発電機として動作すると、機械の回転部品と接続された負荷に蓄えられた運動エネルギーは電気エネルギーに変換されます。このエネルギーはブレーキ抵抗 Rb とアーマチュア回路抵抗 Ra で熱として放出されます。
直流シャントモーターのダイナミックブレーキングの接続図は以下の通りです:
機械が駆動モードで動作している場合。

自己励磁および個別励磁によるシャントモーターのブレーキングの接続図は以下の図に示されています:

シリーズモーターのダイナミックブレーキング構成
シリーズモーターのダイナミックブレーキングには、まずモーターを電源から切断します。次に、可変ブレーキ抵抗 Rb (以下に示すように)をアーマチュアと直列に接続し、フィールド巻線の接続を逆転させます。

また、

シリーズモーターのダイナミックブレーキングにおける自己励磁
フィールド接続を逆転させて、フィールド巻線の電流が元の方向(例えばS1からS2へ)に流れるようにすることで、バックEMFが残磁を維持します。このとき、機械は自己励磁シリーズ発電機として機能します。
自己励磁によるブレーキングは遅いため、迅速なブレーキングには、安全に電流を制限するためのシリーズフィールド抵抗を用いて自己励磁モードで動作させます。
ダイナミック(レジスタティック)ブレーキングは非効率的であり、生成されたエネルギーはすべて抵抗器で熱として放散されます。