電気源の定義
電源は、機械的、化学的、熱的、またはその他の形式のエネルギーを電気エネルギーに変換する装置です。アクティブなネットワーク要素として、電気エネルギーを生成する目的で機能します。
電気ネットワークにおいて、主な電源のタイプは電圧源と電流源です:

電流源と電圧源はさらに理想源と実用源に分類されます。
電圧源
電圧源は、任意の瞬間において一定の電圧を維持し、そこから取り出される電流に関係なく動作する二端子デバイスです。これを内部抵抗がゼロである理想的な電圧源と呼びます。
実際には、理想的な電圧源は存在しません。内部抵抗を持つ電源は実用的な電圧源と呼ばれます。この内部抵抗により電圧降下が生じ、端子電圧が減少します。電圧源の内部抵抗(r)が小さいほど、その挙動は理想的な源に近くなります。
理想的な電圧源と実用的な電圧源の記号表現は以下の通りです:

以下に示す図Aは、理想的な電圧源の回路図と特性を示しています:

以下に示す図Bは、実用的な電圧源の回路図と特性を示しています:

電圧源の例
電圧源の一般的な例としては、バッテリーや交流発電機があります。
電流源
電流源も同様に理想型と実用型に分類されます。
理想的な電流源
理想的な電流源は、その端子間に接続された任意の負荷抵抗に対して一定の電流を供給する二端子回路要素です。特に、供給される電流は電源端子間の電圧とは独立しており、無限大の内部抵抗を持ちます。
実用的な電流源
実用的な電流源は、理想的な電流源と並列に抵抗を持つモデルとして表されます。この並列抵抗は、電流漏れや内部損失などの現実的な制約を考慮しています。記号表現は以下の通りです:

以下に示す図Cは、その特性を示しています。

以下に示す図Dは、実用的な電流源の特性を示しています。

電流源の例としては、光電池やトランジスタのコレクタ電流があります。