直流電位差計法による抵抗値の測定
直流電位差計法は、標準抵抗と比較することによって低値の未知の抵抗を測定するために用いられます。これは、既知(標準)抵抗と未知の抵抗の両方の電圧降下を測定し、それらを比較して未知の抵抗を決定する方法です。
これを理解するためには、回路図を考慮してください:

回路に二重極二重投げ込み(DPDT)スイッチが組み込まれています。スイッチが位置1に移動されると、未知の抵抗が回路に接続されます。位置2に移動すると、代わりに標準抵抗が接続されます。
スイッチが位置1にあると仮定すると、未知の抵抗の電圧降下は Vᵣ となります。

そして、スイッチが位置2にあるとき、抵抗の電圧降下は Vs です。

式 (1) と (2) を等しくすると

未知の抵抗の精度は、標準抵抗の値に依存します。
また、測定中の電流の大きさの一貫性にも依存します。この回路は、両方の抵抗の電圧降下を測定する際に電流が変わらない場合にのみ正確な結果を出力します。アンペアメータは、測定中に抵抗器を通過する電流を監視するために回路に含まれています。電流は調整され、各抵抗の電圧降下が1ボルトになるように設定されます。