
このタイプのリレーでは動作時間は作動量の大きさに依存します。作動量が非常に大きい場合リレーの動作は非常に速くなります。つまりリレーの動作時間またはリレーの遅延時間は作動量の大きさに反比例します。
逆時限リレーの一般的な特性を下の図に示します。
ここではグラフから作動量がOAの場合リレーの動作時間はOA’となり、作動量がOBの場合リレーの動作時間はOB’となり、作動量がOCの場合リレーの動作時間はOC’となることがわかります。
上記のグラフからさらに作動量がOA未満の場合リレーの動作時間が無限大になることが観察されます。これは作動量がOA未満の場合リレーが全く動作しないことを意味します。リレーが動作を開始するための最小の作動量はピックアップ値と呼ばれ、ここではOAで表されます。
またグラフから作動量がx軸上で無限大に近づくとき動作時間がゼロに近づかないこともわかります。カーブはほぼ一定の動作時間に近づきます。これはリレーを動作させるために必要な約最小の時間です。
作動量が電流である逆時限リレーは逆電流リレーと呼ばれます。
このタイプのリレーでは逆時限を達成するためにリレーにいくつかの機械的なアクセサリーを取り付けます。
誘導ディスクリレーでは永久磁石を設置することで逆時限遅延を達成します。これによりディスクが回転すると永久磁石の磁束を切ります。これによりディスクに電流が誘導されディスクの動きが遅くなります。ソレノイドリレーはピストンとオイルダッシュポットを提供することで逆時限リレーにすることができます。鉄心プラグナーに取り付けられたピストンはダッシュポット内のオイルに浸されます。ソレノイドリレーが作動するとピストンは鉄心プラグナーと共に上昇します。
オイルの粘性はプラグナーの上昇運動を遅らせます。重力に逆らってこの上昇速度はソレノイドが鉄心プラグナーを引きつける力によっても異なります。このソレノイドの吸引力は作動電流の大きさに依存します。したがってリレーの動作時間は作動電流に反比例します。
電力システム保護計画におけるリレー調整において特定のリレーが特定の遅延時間後に動作するように故意に時間を必要とすることがあります。定時限リレーは特定の時間後に動作するものです。
作動電流がピックアップレベルを超えた瞬間とリレー接点が最終的に閉じるまでの時間遅延は一定です。この遅延は作動量の大きさには依存しません。すべての作動量についてピックアップ値以上の場合はリレーの動作時間は一定です。
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