Icuとは何か?
Icuは、回路遮断器の究極の切断容量を表し、この値は回路遮断器が損傷することなく遮断できる最大の故障電流です。ミニチュア回路遮断器(MCB)の場合、最大Icuは通常6kAから10kAの範囲で、成形ケース回路遮断器(MCCB)では最大200kAに達することがあります。
Icsとは何か?
Icsは、定格サービス切断容量またはサービス短絡切断容量を指します。これは、回路遮断器が通常の使用条件下で成功裏に遮断し、その後も信頼性のある動作を続けることができる短絡電流を示しています。テスト後、回路遮断器の性能が評価され、IcsはIcuのパーセンテージとして定義されます。一般的な値は20%、30%、40%、60%、70%、100%で、用途によって異なります。
Icw:短絡耐えられる容量
Icwは、定格短時間耐えられる電流を示します。これは、回路遮断器が特定の時間(通常0.1〜3秒間)短絡電流を受けても熱的または機械的な損傷を受けずに耐えることができる電流のレベルです。この期間中、回路遮断器の温度と物理構造の完全性は維持されなければなりません。回路遮断器は障害時に開くのに短い時間がかかるため、空気遮断器(ACB)の場合通常20〜30ミリ秒で、障害電流は2〜3サイクルを完了する可能性があります。したがって、ブレーカーはこの電流に耐えられるように設計およびテストされなければなりません。一般的に、Icwは次の順序に従います:クラスA MCCB < クラスB MCCB < ACB。

定格閉鎖容量(Icm)
Icmは、指定された条件下で回路遮断器がその定格電圧で安全に閉鎖できる最大の瞬時電流です。交流システムでは、Icmは乗数因子kを通じてIcuに関連しており、これは短絡電流ループの力率(cos φ)に依存します。

例:Masterpact NW08H2回路遮断器には、定格究極切断容量(Icu)が100kAあります。その定格閉鎖容量(Icm)のピーク値は100×2.2=220kAとなります。