位相順序指示器とは何ですか?
位相順序指示器の定義
位相順序指示器は、三相電源の位相順序を決定するために使用される装置です。
指示器の種類
回転式と静止式の2種類があり、それぞれ異なる動作原理を持っています。
回転式の動作原理
これは誘導電動機の原理に基づいて動作します。コイルが星形に接続され、図のようにRYBの3つの端子から電源が供給されます。電源が供給されると、コイルは回転磁界を生成し、この回転磁界は図のように可動アルミニウムディスクに渦電圧を生成します。

渦電圧はアルミニウムディスクに渦電流を生成し、これが回転磁界と相互作用してトルクを生じ、ディスクを動かします。ディスクが時計回りに回転すると、順序はRYBになります。逆回りに回転すると、順序は逆になります。
静止式の動作原理
以下に静止式指示器の配置を示します:

位相順序がRYBの場合、ランプBがランプAよりも明るくなります。逆の位相順序の場合、ランプAがランプBよりも明るくなります。これについて詳しく見てみましょう。
ここでは、位相順序がRYBであると仮定します。図のようにVry, Vyb, Vbrと電圧を表記します。バランス操作を仮定し、Vry=Vbr=Vyb=Vとなります。

すべての位相電流の代数和も等しいため、上記の方程式を解くと、IrとIyの比は0.27となります。

これは、ランプAの電圧がランプBの電圧の27%しかないこと意味します。したがって、RYBの位相順序ではランプAが暗く、逆の位相順序ではランプBが暗くなります。
別のタイプの位相インダクタは同様に動作しますが、コイルの代わりにコンデンサを使用します(図参照)。
2つのネオンランプを使用し、それらに並列に抵抗を設けて電流を制限し、ネオンランプを破壊電圧から保護します。この指示器では、供給位相順序がRYBの場合、ランプAが点灯し、ランプBは点灯しません。逆の順序が適用された場合、ランプAは点灯せず、ランプBが点灯します。

位相順序の決定
これらの指示器は、位相順序がRYBか逆であるかを識別するのに役立ち、三相システムの正確な動作には不可欠です。