アドミタンスとは何か
アドミタンスの定義
アドミタンスは、電流が回路を流れやすさを測定するもので、単位はシーメンスです。
インピーダンスとの関係
アドミタンスはインピーダンスの逆数であり、電流の流れを許容する機能が逆になります。

アドミタンスもインピーダンスと同様に複素数であり、実部はコンダクタンス(G)、虚部はサセプタンス(B)を持ちます。

(キャパシティブサセプタンスでは負、インダクティブサセプタンスでは正)

アドミタンスの構成要素
アドミタンスには、電流の流れを促進するコンダクタンスと、交流信号に対する回路の応答に影響を与えるサセプタンスが含まれています。

アドミタンス三角形から

直列回路のアドミタンス
以下に示すように、抵抗とインダクタンスリアクタンスが直列に接続された回路を考えます。

以下に示すように、抵抗とキャパシタンスリアクタンスが直列に接続された回路を考えます。

直列回路と並列回路
これらの構成におけるアドミタンスを理解することで、異なるセットアップでの回路の挙動を予測することができます。
AとBの2つのブランチを持つ並列回路を考慮します。ブランチAにはインダクティブリアクタンス(XL)と抵抗(R1)があり、ブランチBにはキャパシティブリアクタンス(XC)と別の抵抗(R2)があります。この回路に電圧(V)が印加されます。
ブランチAの場合
ブランチBの場合
したがって、回路のアドミタンスがわかれば、全電流と力率を容易に求めることができます。


実用的な使用
アドミタンスを知ることで、エンジニアは全電流や回路の力率などの必要なパラメータを計算することができます。