トランスの極性試験とは何ですか?
極性試験の定義
トランスの極性試験は、並列接続するトランスの極性が正しく揃っていることを確認する方法です。
ドット規則
ドット規則は、トランスの巻線の極性を識別し、電圧がどのように誘導されるかを示します。
ある巻線のドット付き端子に電流が入ると、もう一方の巻線のドット付き端子で誘導された電圧は正になります。
ある巻線のドット付き端子から電流が出ると、もう一方の巻線で誘導された電圧の極性は、その巻線のドット付き端子で負になります。
加算極性
加算極性では、一次巻線と二次巻線間の電圧が加算され、小型トランスで使用されます。

減算極性
減算極性では、一次巻線と二次巻線間の電圧が差となります。大型トランスで使用されます。
試験手順

上記のように回路を接続し、一次巻線間にボルトメーター(Va)を、二次巻線間に別のボルトメーター(Vb)を設置します。
可能であれば、トランスの定格と巻数比を記録します。
一次巻線と二次巻線間にボルトメーター(Vc)を接続します。
一次側に電圧を印加します。
ボルトメーター(Vc)の値を確認することで、それが加算極性か減算極性かを判断できます。
加算極性の場合 – VcはVaとVbの合計値を表示します。
減算極性の場合 – VcはVaとVbの差を表示します。
注意
ボルトメーターVcの最大測定電圧は、Va(一次巻線)とVb(二次巻線)の合計よりも大きくなるように注意してください。そうでないと、加算極性の場合、VaとVbの合計値がVcにかかります。
注
加算極性が必要だが減算極性しかない場合、またはその逆の場合、一つの巻線はそのままにして、もう一つの巻線の接続を反転させることで修正できます。