2つの極性コンデンサ(一般的には電解コンデンサ)を接続する際は、それらが正しく動作し、損傷を避けるために極性に注意を払う必要があります。極性コンデンサには明確な正極と負極があり、間違った接続は損傷や爆発につながる可能性があります。以下に極性コンデンサを適切に接続するためのガイドラインを示します。
並列接続 (Parallel Connection)
2つの極性コンデンサを並列に接続して全体の容量を増加させたい場合、以下の点に注意してください。
正極同士、負極同士: 全てのコンデンサの正極を一緒に接続し、負極も同じように接続します。これにより各コンデンサの端子間に同じ電圧がかかり、全体の容量は個々の容量の合計になります。
電圧評価: 並列に接続されるコンデンサは、回路内の最大電圧を耐えられる十分な電圧評価を持つべきです。
直列接続 (Series Connection)
2つの極性コンデンサを直列に接続して全体の電圧評価を増加させたい場合、以下の点に注意してください。
正極と負極の交互接続: 一方のコンデンサの正極を他方のコンデンサの負極に接続し、残りの端子(正極と負極)を直列接続します。これによりコンデンサは総電圧を分担し、結合電圧評価は個々の電圧評価の合計になります。
容量の一致: 直列に接続するとき、容量はできるだけ近いものにするべきです。容量が大きく異なる場合、大きな容量のコンデンサがより多くの電流を通すため、より大きな電圧ストレスを受けます。
注意点
極性の一致: どの場合でも、極性が正しく一致していることを確認してください。誤った極性接続はコンデンサ内部の電解質を分解し、ガスを生成し、最終的にはコンデンサが膨張または爆発する可能性があります。
電圧評価と容量の一致: 並列接続では電圧評価が一致し、直列接続では容量が一致するべきです。これにより回路内の電流と電圧が均一に分配され、局所的な過電圧または過電流による損傷を防ぎます。
接続の確認: 接続前に各コンデンサのマークを確認し、正しい極性であることを確認してください。接続後にも最終チェックを行い、すべてが正しく配線されていることを確認してください。
安全対策: 極性コンデンサを接続する際は、絶縁手袋を着用し、生体部分との直接接触を避けるなど、適切な安全対策を講じてください。
実用例
並列接続例
2つの10μF/16Vの極性コンデンサを並列に接続した場合、全体の容量は20μFとなり、電圧評価は16Vのままです。
直列接続例
2つの10μF/16Vの極性コンデンサを直列に接続した場合、全体の容量は5μF (1/(1/C1 + 1/C2) = 1/(1/10 + 1/10) = 5μF) となり、電圧評価は32V (16V + 16V) になります。
まとめ
極性コンデンサを並列または直列に接続する際は、極性が正しく一致していることを確認し、電圧評価と容量を考慮してください。正しい接続によりコンデンサは正常に機能し、不適切な接続による損傷を防ぐことができます。実用的には、接続を慎重に確認し、適切な安全対策を講じてください。