5月7日、中国初の大規模な風力・太陽光・熱源・蓄電池を統合した総合エネルギーベースの超高圧直流送電プロジェクトである龍東~山東±800kV UHV直流送電プロジェクトが正式に送電を開始し、運転を開始しました。このプロジェクトは年間送電容量が360億キロワット時を超え、新エネルギーが全体の50%以上を占めています。運転開始後、年間約1490万トンの二酸化炭素排出削減に貢献し、国家の二重炭素目標達成に寄与します。
受電側の東平変換所で使用されている550kV交流ガス絶縁開閉装置(GIS)は中国製造業者によって供給されました。この設備の中には、変換器トランスに接続された550kV高速遮断機があり、主トランスのショート回路障害を迅速に解消し、変電所の運転安全性を大幅に向上させます。この製品の成功的な応用は、国際的に初めての実施例です。
技術的課題が多く、建設スケジュールがタイトな国家電網超高圧直流プロジェクトとして、高圧会社では専門のプロジェクトチームを設立し、設計最適化から製造、現場での設置まで包括的なライフサイクルサービスを提供し、東平変換所の成功裏の完成を確保しました。

高圧会社が独自に開発した550kV GIS高速遮断機は、全遮断時間が25ミリ秒未満、開放時間が8ミリ秒という特徴を持っています。その設計は閉鎖抵抗と消弧室が別々のタンクを持つことで、抵抗板と消弧室の開閉動作の相互干渉を効果的に防ぎつつ遮断能力を維持します。この設計により、設備の信頼性が大幅に向上し、UHVグリッドの安定稼働に対する堅固な防衛線が確立されます。

このプロジェクトの成功裏の送電開始は、高級電力機器分野における技術能力のもう一つの強力な証明であり、高速遮断機技術において国際的に先進的な技術基準を達成したことを示しています。